今回のポイントは、earやeerなどの発音に迷わなくなること、です。
では問題です
下線部の発音は…
A. 全く同じ?
B. 微妙に違う?
tear (涙)
beer (ビール)
答え
「A. 全く同じ」が正解です。
どうしてわかるの?
次の語の下線部の発音を考えてみましょう。
tea (お茶)
bee ((虫)ハチ)
下線部は、両方ともアルファベット読みの e[イー]と読まれます。(以前解説した「礼儀正しい母音」というルールによります。詳しくはこちら。)
この下線部の後に r を付けると、語が次のように変わります。
tear (涙)
beer (ビール)
最初の問題の2語になりました!
つまり、ear, eerというのは両方ともアルファベット読みの e[イー]に r が付いたものです。
アルファベット読みの e + r = [イァ~]
というわけです。
発音の注意点
[イァ~]は、前述したように e[イー]+ r という成り立ちの音ですが、発音には注意が必要です。
[イァ~]の最初の[イ]の音は、少し口の緊張を緩めてあいまいに言いましょう。そうすると、[イ]が少し[エ]に近くなります。
すなわち、
[イァ~]は、やや[エァ~]に近く聞こえる音です。
英語に1つしか無い
[イァ~]という音は、英語に1つしかありません。
つまり、どんなつづりであっても、[イァ~]と聞こえる限り同じ音です。
here(ここに) や、pier(桟橋)の下線部も同じ音で読まれます。
英語の読みは日本語の読みよりも覚えることが少ない
英語の音は全部で60音しかありません。(フォニックスで数えた場合。)
[イァ~]は、その60音の1つです。
つまり、[イァ~]と同じように、他の59音も覚えてしまえば、いつでも、どこでも、自信を持って英語を発音できるようになります。
このことを分かりやすく【図解】しています。↓↓